私がアクセルファクターに注目するのは、審査通過率93.3%や最短2時間の資金化に加え、専属担当者へ資金繰り全体を相談できる点です。赤字決算や創業間もない事業者にも利用できる可能性がありますが、審査通過率だけで判断せず、手数料と実際の入金額を見積もりで確認しましょう。認定経営革新等支援機関でもあるため、目先の資金化だけでなく、経営改善まで相談したい事業者にも適しています。
- 「アクセルファクターの審査は厳しいのだろうか」
- 「申し込んで落ちたら、その時間まで無駄になってしまう」
- 「そもそも自社の状況で、審査に通る見込みがあるのか分からない」
このような不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
資金繰りに余裕がない状況では、見通しが立たないまま申し込むこと自体がリスクです。もし審査に通らなければ、資金調達のやり直しを迫られ、別の方法を検討する時間まで失ってしまいます。
アクセルファクターは審査通過率93.3%を公表しています。この数値を見る限り、審査が極端に厳しい会社とは考えにくいでしょう。ただし、これは「誰でも審査に通る」という意味ではありません。
実は、見落とされがちなのが「審査に通らない」には性質の異なる3つの段階があるということです。
多くの記事はこの3つを「審査に落ちる理由」としてひとまとめに扱っています。しかし、自分がどの段階にいるのかを把握しなければ、打つべき対策は決まりません。
この記事では、アクセルファクターの公式サイト(FAQ・サービスページ・会社案内)の情報をもとに、以下について解説します。
- 93.3%の正しい読み方
- 「利用対象外」「審査が始まらない」「審査で否決」の3つの段階
- 審査で見られるポイントと、通過に向けて準備したいこと
- 必要書類や審査時間などの基本情報
本記事では、公式情報・ファクタリング一般の傾向・筆者としての提案を区別して記載しています。それぞれの情報の根拠が分かるため、ご自身の状況にあてはめて読み進められるはずです。
この記事を読めば、自社が審査を受けられる状況なのか、申し込む前に準備すべきことがあるのかを判断でき、無駄な申し込みを避けられます。
アクセルファクターの審査で見られているのは、自社の経営状況よりも「売掛金そのもの」です。こうした仕組みや注意点を正しく理解すれば、必要以上に不安になることはありません。
自社がどの段階に当てはまるのかを確認し、納得したうえで資金繰りの改善へとつなげていきましょう。
アクセルファクターの審査は厳しい?
結論から言うと、アクセルファクターの審査は極端に厳しいものではありません。
赤字決算の会社や銀行融資で断られた事業者でも利用できる可能性があるからです。
その背景にあるのが、ファクタリングが融資ではなく売掛金の売買であるという仕組みの違いです。返済能力よりも売掛先の信用力や売掛金の内容が重視されるため、自社の財務状況だけを理由に断られるわけではありません。
アクセルファクターの公式FAQでも、赤字決算について「ファクタリングは融資ではなく、売掛金の売買なので赤字でもご利用いただけます」と明記されています。
また、「銀行融資など、さまざまな資金調達で審査が下りず困っている法人企業様、個人事業主様」も利用対象として案内しています。
審査通過率93.3%を公表しているのも信頼できる要素のひとつです。
ただし、93.3%という数字を「申込者の9割以上が審査に通る」と受け取るのは適切ではありません。公式サイトでは算出方法や対象期間、分母についての説明は確認できませんでした。
そのため、「高い審査通過率を公表している」という事実と、「自社が審査に通るかどうか」は分けて考える必要があります。
次の章では、その理由を理解するうえで重要な「審査に通らない3つの段階」について詳しく解説します。
アクセルファクターの審査に通らない3つの段階

「審査に通らなかった」と一括りにされがちですが、実際にはまったく性質の異なる3つの段階があります。
この違いを把握しないまま時間や労力をかけて対策を講じても、期待した結果につながらないことがあります。
たとえば、売掛金そのものが利用対象外であれば、書類を完璧に揃え直しても審査は通りません。一方で、不足している書類を1点追加するだけで審査へ進める可能性があります。
同じ「通らなかった」でも、打つべき手がまったく異なる場合があるのです。
審査に通らない3つの段階が次の表です。
※表は横にスクロールできます
| 段階 | 状態 | 主な例 | 打てる手 |
| ① 利用対象外 | 仕組み上、買取が成立しない | 売掛先が個人/入金が遅延している請求書/売掛金が未発生/申込者が事業者ではない | 別の売掛金または別の資金調達方法を検討する |
| ② 審査が始まらない | 判断材料が足りていない | 必要書類の不足/営業時間外の申込/連絡が取れない | 揃えて出し直せば進む |
| ③ 審査で否決 | 条件は満たすが評価基準に達していない | 売掛先の評価/取引実態の確認/希望金額と事業規模 | 売掛金を変える・希望額を見直す・3者間を検討する |
3つのうち①だけは準備で変えられない
②と③は、準備や申し込み方の工夫によって結果が変わる可能性があります。しかし①に該当する場合、その売掛金のままでは買取は成立しません。書類を整えるのではなく、別の売掛金を用意するなど、申込対象そのものを変える必要があります。
そのため、最初に確認すべきは①です。①に該当しているのに書類を揃え直したり、担当者への相談を重ねたりしても、資金調達が遅れてしまうだけです。
確認する順序
次の順で確認すると、無駄な手戻りを防げます。
- ①に該当していないか……売掛先は法人か。請求書は発行済みか。入金は遅延していないか
- ②の準備ができているか……書類3点は揃っているか。営業時間内に申し込めるか
- ③の条件を見直せるか……どの売掛金を提出するか。希望金額は適切か。3者間も選べるか
①と②は申し込む前に確認しやすい一方、③は売掛先の評価などが関わるため、結果を完全に予測することはできません。ただし、提出する売掛金や希望金額、契約方式を見直すことで、審査に向けた準備はできます。
まずは①に該当しないか確認し、②の準備を整えてから申し込むことが重要です。
次の章から、この①②③の順に詳しく解説していきます。
① 利用対象外|アクセルファクターを利用できない4つのケース
審査に通らない3つの段階のうち、ひとつ目が①「利用対象外」です。ここに該当すると、書類をどれだけ丁寧に揃えても買取は成立しません。審査の準備前にご確認ください。
該当する項目は4つあります。あわせて、当てはまった場合にできることもまとめてみました。
売掛先が個人または個人事業主である
申込ページには「ご相談前にお読みください」として、利用できないお客様の条件が明記されています。そのひとつが「請求書の発送先が個人または個人事業主のお客様」です。
ここで間違えやすいのは、「誰が申し込むか」ではなく、「誰への請求書か」で利用可否が決まる点です。
申込者が法人でも個人事業主でも問題ありません。利用対象外となるのは、売掛先が個人または個人事業主である場合です。フリーランス同士の取引や、個人のお客様向けの売掛金がこれに該当します。
アクセルファクターが利用対象としているのは、「法人相手の売掛金(売掛債権)」を保有している事業者なので注意しましょう。
入金が遅延している売掛金である
公式FAQには入金が遅れている請求書について、取引先の資金的な理由による場合は買取ができないと明記されています。すでに支払いが滞っている売掛金は回収できないリスクが表面化しているからです。
「取引先の資金難で支払いが遅れているため現金化したい」という場合は、この条件に該当し、利用対象外となります。
なお、公式FAQが挙げているのは「取引先の資金的な理由」による遅延です。事務処理の遅れや締め日のズレなど、支払能力とは関係のない理由で入金がずれている場合は、自己判断せず相談してみる価値があります。
ファクタリングは、まだ支払期日がきていない売掛金を前倒しで現金化する仕組みです。回収が難しくなった債権を処理する手段ではない、という点は押さえておきましょう。
売掛金がまだ発生していない
申込ページの「<当社をご利用いただけないお客様>」には、「売掛金がない」も挙げられています。
受注の段階や見積もりの段階では、買取の対象となる売掛金がまだ存在しません。請求書を発行したあとが対象になります。
「受注は決まっているが、着手するための資金が足りない」という状況は、資金繰りの相談として確かにあります。しかしファクタリングは、すでに発生した売掛金を現金化する仕組みです。この段階では対応できません。
申込者が事業者ではない
アクセルファクターが対象としているのは、法人企業と個人事業主です。事業を営んでいない個人は対象になりません。
また「従業員の方向けの給料ファクタリングは行っておりません」とも記載されています。給与の前払いを目的とした資金化には対応していないということです。
利用対象外に当てはまった場合にできること
この段階に当てはまる場合、同じ条件で何度申し込んでも結果は変わりません。ご自身が利用対象外に該当していないか、確認しましょう。
判断に迷う場合は、書類を準備する前に相談してみてください。対象になるかどうかだけであれば、電話やフォームで確認できます。
①に該当した場合は、次のいずれかへの切り替えをご検討ください。
- 法人向けの別の売掛金を探す……複数の取引先をお持ちであれば、法人相手の請求書が対象になります
- 請求書の発行を待つ……売掛金が未発生であれば、発行後に改めて検討できます
- ファクタリング以外の手段を検討する……対象となる売掛金がない場合、融資や補助金など別の資金調達手段の検討が必要になります
② 審査が始まらない|書類と手続きで止まる4つのケース
審査に通らない3つの段階のうち、ふたつ目が②「審査が始まらない」です。
書類や手続きに不足があると、そもそも評価の対象にならず、審査が始まりません。この場合は否決されたわけではないため、不足を解消すれば審査へ進めます。
審査が始まらない主な原因は4つあります。いずれも申込前の準備や申込後の対応で防げるものです。
必要書類3点が揃っていない
公式FAQで案内されている必要書類は以下の3点です。
- 請求書など売掛金額が確認できる書類
- 通帳3ヶ月分の写し
- 身分証明書
通帳は3ヶ月分が基準です。ネット銀行を利用している場合は、必要な期間の入出金明細を提出できる形式で保存しておきましょう。
提出はメールまたは公式LINE経由で対応しています。
なお他社の記事では「書類が揃わなくても代替書類で柔軟に対応してもらえる」という記述が見られますが、公式サイトで確認できなかったため、本記事では確定情報として扱いません。
必要書類が不足している状態では、審査そのものが始まらない可能性があります。書類が揃わない場合は自己判断せず、担当者に相談することをおすすめします。
金額によっては決算書が必要になる
公式FAQでは「利用金額によって決算書の提出を求める場合がある」と案内しています。まとまった金額を希望する場合は、追加書類を求められることがあるため、事前に決算書も手元に用意しておくと安心です。
なお、審査内容によっては、決算書以外の追加資料を求められることもあります。具体的な資料については、後述の「対策2」で解説します。
営業時間外に申し込んでいる
「審査結果は最短1時間」という案内には、営業時間内であることが前提条件として明記されています。電話の受付時間は平日10:00〜18:30です。
申込フォームは時間を問わず受け付けていますが、審査を最短で進めたいなら平日の早い時間帯の申込が有利だと考えられます。急ぎの場合は、資金が必要な日から逆算して申し込むことをおすすめします。
申込後の連絡が取れていない
アクセルファクターは専属担当者制を採用しており、申込後は担当者と確認事項のやり取りをしながら手続きが進みます。このとき連絡が取れないと、その分だけ手続きが進まなくなる可能性があります。
お互いが行き違いにならないよう、担当者と連絡を取り合える状況にしておきましょう。
申込前に、この5点を確認しましょう。
- 請求書・通帳3ヶ月分・身分証明書の3点が手元にある
- 通帳がネット銀行の場合、明細をPDFで出力できる
- まとまった金額を希望するなら、決算書も用意できる
- 平日の営業時間内(10:00〜18:30)に申し込む
- 申込直後に電話を受けられる時間帯を確保している
③ 審査で否決|アクセルファクターの審査で見られる3つのポイント
審査に通らない3つの段階の最後が、③「審査で否決」です。
①「利用対象外」と②「審査が始まらない」をクリアすると、売掛金を買い取れるかどうかの審査に進みます。ここで理解しておきたいのが、ファクタリングと融資では審査の重心が異なるという点です。
融資では、主に申込企業の返済能力が見られます。一方、ファクタリングで重視されるのは、買い取った売掛金が支払期日に回収できるかどうかです。
アクセルファクターの公式サイトでも、審査では「売掛債権の信用」を重点的に調査すると説明しています。ただし、自社の財務状況がまったく影響しないわけではありません。
審査では、主に次の3点を確認されると考えておきましょう。
- 申込企業の財務状況
- 売掛先の支払能力や売掛金の条件
- 希望金額と事業規模のバランス
これらを総合的に判断した結果、買取条件が合わないと判断された場合が、③「審査で否決」にあたります。それぞれ詳しく解説します。
申込企業の財務状況
アクセルファクターの審査では、申込企業の財務状況よりも、売掛債権の信用力を重点的に調査すると説明しています。そのため、融資で不利になりやすい状況でも、それだけを理由に利用できないとは限りません。
※表は横にスクロールできます
| 状況 | 公式サイトの記載 |
|---|---|
| 赤字決算 | 「ご利用いただけます」(融資でなく売掛金の売買のため) |
| 創業間もない | 「ご利用いただけます」 |
| 税金の滞納 | 原則利用可能 ただし差し押さえの可能性があると利用不可 または申込時期の変更が必要 |
| 担保・保証人 | 不要 |
※出典:株式会社アクセルファクター公式サイト「よくある質問」および申込ページ(2026年8月確認)
法人に対する売掛金を保有しているなら、融資審査で断られた経験があっても相談する価値はあります。
売掛先の支払能力や売掛金の条件
ファクタリングの審査で特に重視されるのが、売掛先の支払能力や売掛金の条件です。
公式サイトでは、売掛債権を評価する要素として、次の点を挙げています。
- 売掛先の企業規模や社会的信用
- 売掛先との取引期間
- 売掛金の支払期日までの長さ
- 売掛金が実在していること
- 買取対象外の売掛金に該当していないこと
同じ金額の売掛金でも、売掛先の信用力や取引実績、支払期日によって評価が変わる可能性があります。
また、アクセルファクターが審査項目ごとの配点や具体的な合格基準を公表しているわけではありません。そのため、売掛先の規模だけを見て審査結果を正確に予測することはできません。
希望金額と事業規模のバランス
アクセルファクターは、審査項目として「希望金額・財務状況の調査」を挙げています。
公式サイトでは、年商2,000万円の企業が1,000万円の資金調達を希望した場合を例に、本当に必要な資金調達なのか、買取金を何に使用するのかを確認すると説明しています。
ファクタリング会社は、売掛金の金額や内容だけでなく、申込企業の事業規模に対して無理のない取引かどうかも含めて判断します。希望金額が売上規模に対して大きい場合や、資金使途を説明できない場合は、追加の確認が必要になる可能性があります。
反対に必要な金額と使用目的を整理し、事業規模との関係を説明できれば、担当者とのやり取りも進めやすくなります。
希望額を下げれば必ず審査に通るわけではありません。しかし、売掛金の額面だけを基準に申し込むのではなく、実際に必要な金額を明確にすることが重要です。
アクセルファクターの審査に通るための対策4選
アクセルファクターの審査結果を事前に確実に予測することはできません。具体的な審査基準や、各項目が結果に与える割合は公表されていないからです。
ただし、公式サイトが示している審査項目をもとに、申し込み方や提出する売掛金を見直すことはできます。
審査に進める状態を整えたうえで、次の4つを確認しましょう。
- 対策1:条件のよい売掛金を選ぶ
- 対策2:売掛先との取引を証明する資料を揃える
- 対策3:必要額と資金使途を整理する
- 対策4:3者間ファクタリングも選択肢に入れる
いずれも審査通過を保証するものではありませんが、アクセルファクターが確認するポイントに沿って準備できます。
対策1|条件のよい売掛金を選ぶ
複数の売掛金を保有している場合は、希望金額だけで売掛債権を選ぶのではなく、売掛先の信用力や取引期間、支払期日も確認しましょう。ファクタリング一般では、以下が評価の材料になるとされています。
- 売掛先の企業規模・業歴
- その売掛先との取引実績の回数
- 過去の支払遅延の有無
- 支払期日までの長さ(期日が近いほど回収リスクが小さい)
またアクセルファクターは、売掛先との取引期間が長いほど貸し倒れのリスクが下がり、手数料や買取条件について柔軟な対応が可能になると説明しています。
「金額が大きいから」という理由だけで請求書を選ぶと、かえって不利に働く場合があります。金額よりも売掛先の条件を優先して選ぶことをおすすめします。希望額に届かない場合は、複数の請求書を組み合わせられるかを相談してみてください。
対策2|売掛先との取引を証明する資料を揃える
ファクタリングの審査では、売掛金が実際に存在することや、申込企業と売掛先の間で取引が行われていることを確認します。
アクセルファクターでは、請求書や通帳だけでなく、必要に応じて次のような資料の提出を求めています。
- 注文書
- 基本契約書
- 請負契約書
- 業務委託契約書
- 売掛先との取引履歴が分かる通帳
- 納税証明書
- 確定申告書
請求書だけでは、実際に商品やサービスが提供されたことや、記載された金額の売掛金が存在することを十分に判断できない場合があります。
提出前に、次の点を確認しておきましょう。
- 請求書の宛名・金額・支払期日に誤りがない
- 請求書と契約書で会社名や取引内容が一致している
- 通帳から同じ売掛先との過去の取引を確認できる
- 請求金額の根拠となる注文書や契約書を提示できる
- 追加資料を求められた場合にすぐ提出できる
請求書・通帳・契約書などの内容に食い違いがあると、確認に時間がかかったり、買取可否の判断に影響したりする可能性があります。
必要書類を多く提出すれば審査に通るわけではありません。まずは公式に案内されている書類を揃えたうえで、取引の実態を説明できる資料を手元に用意しておくことが大切です。
対策3|必要額と資金使途を整理する
申し込みの前に、資金がいくら必要なのか、何に使用するのかを整理しておきましょう。
アクセルファクターは、審査に通るためのポイントとして「希望額と売り上げ規模のバランスをとる」ことを挙げています。
売掛金の額面が大きくても、その全額を現金化する必要があるとは限りません。必要額を整理しないまま上限に近い金額を希望すると、資金使途や事業規模との関係について追加の確認が必要になる可能性があります。
まずは、次の項目を書き出してみてください。
- 資金が必要になる日
- 支払いの目的
- 支払わなければならない金額
- 自社の預金から充当できる金額
- ファクタリングで不足を補いたい金額
- 売掛金が入金されたあとの資金繰り
たとえば、「仕入代金として○月○日までに200万円が必要」「手元資金から80万円を支払えるため、不足する120万円を希望する」という形まで整理できれば、必要額と資金使途を具体的に説明できます。
希望額を下げれば審査に通るとは限りません。しかし、必要以上の金額を申し込まないことで、手数料の負担も抑えられます。
ファクタリングは売掛金を早期に現金化する仕組みであり、利用できる金額がそのまま無理なく使える金額とは限りません。審査への対応だけでなく、その後の資金繰りを悪化させないためにも、必要額を明確にしておきましょう。
対策4|3者間ファクタリングも選択肢に入れる
2者間ファクタリングで審査に通らなかった場合、3者間であれば成立する可能性があります。
3者間は売掛先に債権譲渡を通知するため回収リスクが下がる構造なので、手数料も2者間より低く設定されています。
※表は横にスクロールできます
| 比較項目 | 2者間 | 3者間 |
|---|---|---|
| 売掛先への通知・承諾 | 原則不要 | 必要 |
| 売掛金の支払先 | いったん利用企業へ入金 | ファクタリング会社へ直接入金 |
| 審査 | 3者間より厳しくなりやすい | 比較的通りやすい |
| 手数料 | 3者間より高くなりやすい | 比較的抑えやすい |
| 手続きの時間 | 比較的短い | 承諾を得る分、長くなりやすい |
※出典:株式会社アクセルファクター公式サイト「ファクタリング」および「審査に必要な書類や取引完了までの流れ」(2026年8月確認)
取引先に知られたくないという理由で2者間を選ぶ方が多いのですが、取引先との関係が安定しているなら、3者間は通過可能性と手数料の両面で検討する価値があります。
申込フォームは24時間受付、電話相談は平日10:00〜18:30です。
必要書類と審査・入金にかかる時間
申し込み前に、必要書類と審査・入金までのおおよその時間を確認しておきましょう。書類不足による手続きの遅れや、入金時期の見込み違いを防ぐためです。以下の一覧表は公式サイトから抜粋した必要書類一覧です。
必要書類
※表は横にスクロールできます
| 段階 | 必要なもの |
|---|---|
| 審査時 | 請求書など売掛金額が確認できる書類/通帳3ヶ月分の写し/身分証明書 |
| 金額により追加 | 決算書 |
| 契約時(法人) | 登記簿謄本、法人印鑑証明 |
| 契約時(個人) | 代表者印鑑証明、住民票 |
※出典:株式会社アクセルファクター公式サイト「よくある質問」および申込ページ(2026年8月確認)
審査・入金までの時間
審査時間について、公式サイト内で2つの表記が確認できました。公式FAQでは「営業時間内かつご提出書類が揃っていれば、最短1時間」、サービスページでは「ご提出後最短30分で審査が完了」とされています。本記事では保守的に「最短1時間」を目安として扱います。
入金までの流れは以下のとおりです。
- 審査完了後、契約手続きを経て最短2時間以内での資金化
- 振込自体は15分〜1時間程度で完了
- 申込のうち半数以上が即日中の決済
ここは正確に把握しておく価値があります。多くの記事は「最短即日」と紹介しますが、公式が公表しているのは「申込のうち半数以上が即日」という実績値です。
即日入金は確約されたものではありません。書類の状態や申込時間帯によっては、翌営業日以降になるケースも一定数あります。資金が必要な日に対して、余裕を持って申し込むことをおすすめします。特に金曜の夕方以降に申し込むと、着金が週明けにずれ込む可能性があります。
契約方法別の目安は、来店契約1〜2営業日、出張契約1〜3営業日、郵送契約3〜4営業日とされています。オンライン契約にも対応しているため、急ぎの場合はオンラインが最短ルートです。
債権譲渡登記・面談は必須ではない
手続きの負担を懸念する方に向けて、公式FAQでは以下のように案内されています。
- 債権譲渡登記:「必須ではございません」。ただし審査結果によっては設定を依頼する場合がある
- 面談:必須ではなく、審査状況に応じてオンライン面談を依頼する場合がある
いずれも前提条件ではないため、この点を理由に申込を見送る必要はありません。
審査落ちの原因は担当に確認する
①②③のいずれにも心当たりがない場合、落ちた理由を自己判断で推測するのは効率が悪いです。審査基準の詳細は公表されていないため、まずは担当者に要因を直接確認するのが最短ルートだと考えられます。専属担当者制を採用しているため、相談しながら次の手を決められます。
再申込の可否や間隔について、アクセルファクターの公式サイトでは明示されていません。条件を変えずに繰り返し申し込んでも結果は変わりにくいため、売掛金や契約方式を見直したうえで相談するのが現実的です。
なお、ファクタリングは融資ではなく売掛金の売買契約であるため、一般に借入として信用情報機関に登録される性質のものではないとされています。ただし個別の取扱いは公表情報で確認できないため、気になる場合は申込前に直接ご確認ください。
対面での相談を希望する場合は、東京本社に加えて仙台・名古屋・大阪に営業所があります。
審査に通った後|調達した資金を事業再起につなげるために
ファクタリングはあくまで資金調達の手段であり、本来の目的ではありません。審査を通った後、調達した資金を事業再起につなげていくことが重要です。
ファクタリングは売掛金を手数料分だけ割り引いて先に受け取る仕組みです。将来の入金を前倒しするため、繰り返し利用すればその手数料が継続的に利益を圧迫します。資金繰りは回っても、収益構造そのものは改善しません。
いつファクタリングに頼らない状態に戻すのかを、利用開始の段階で決めておく必要があります。
その観点で知っておきたいのが、アクセルファクターがファクタリング以外の支援も手がけている点です。
- 財務コンサルティング
- 金融機関対策支援
- 税金・社会保険料の猶予支援
- 助成金・補助金の紹介
- 資金調達先の選定・紹介
同社は中小企業庁の認定経営革新等支援機関(第79号)として認定を受けています。中小企業の経営改善計画の策定支援などを担う公的な認定制度です。
つまり、アクセルファクターは目先の資金化だけでなく、経営改善の相談先になり得るということです。具体的には、税金の納付猶予や補助金の活用、金融機関との交渉といったことが挙げられます。
資金繰りが厳しい局面では、自社の判断だけでなく第3者からのアドバイスも有効活用して、事業再起につなげていきましょう。
初回の相談時に、資金化の依頼だけでなく現在の資金繰りの全体像を共有しておくと、他の手段の提案を受けられる可能性があります。「今月いくら足りないか」だけでなく、「なぜ足りなくなったか」まで伝えられると、打てる手の幅が変わります。
初めての利用でも専属担当者へ相談できます。
より良い条件で契約するには
すでに他社のファクタリングを利用している場合、条件を見直す余地があるかもしれません。
アクセルファクターの公式FAQでは、他社を利用中の場合でも審査が可能であり、乗り換えや一本化の提案を行っているとしています。複数社と取引していて管理が煩雑になっている場合や、現在の手数料水準に納得できていない場合は、比較検討の対象になります。
手数料の水準は売掛先の条件や取引状況によって決まるため、同じ売掛金でも会社によって提示される条件は変わることがあります。
なお他社の記事では「継続利用により手数料が下がる」という記述が見られますが、この点についてアクセルファクターの公式サイトで制度としての記載は確認できませんでした。本記事では確定情報として扱いません。実際の条件は個別の審査によって決まるため、見積もり時にご確認ください。
アクセルファクターの基本情報
手数料
手数料については、アクセルファクターの案内ページによって表記が異なります。読者の判断材料として、確認できたすべての表記を開示します。
※表は横にスクロールできます
| 掲載ページ | 2者間 | 3者間 |
|---|---|---|
| 公式FAQ | 1〜12% | 0.5〜10.5% |
| 公式サービスページ(概要説明) | 3〜10% | 1〜8% |
| 公式サービスページ(金額別手数料表) | 1〜12% | 0.5〜10.5% |
| 申込ページ(本記事の案内先) | 3%〜 | 2%〜 |
※出典:株式会社アクセルファクター公式サイトおよび申込ページ(2026年8月確認)
下限は0.5%〜3%と表記が分かれており、統一されていません。一方、2者間の上限は複数ページで12%と一致しています。
公式FAQにも、手数料は審査結果によって変動する可能性があると記載されています。手数料は売掛先の条件・支払期日・取引状況をふまえた個別審査で決まるため、自社に適用される料率は見積もりを取るまで確定しません。
記事や比較サイトに掲載されている手数料は、いずれも「幅の中の一点」にすぎません。資金計画を立てる際は、2者間で最大12%程度、3者間で最大10.5%程度を上限として想定しておくと、想定外の目減りを避けられます。実際の料率は見積もりでご確認ください。
サービスの概要
※表は横にスクロールできます
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象サービス | 2者間ファクタリング/3者間ファクタリング |
| 買取可能額 | 最低利用額の設定なし〜最大1億円 |
| 審査時間 | 最短1時間(営業時間内・書類が揃っている場合) |
| 入金 | 最短2時間以内。申込の半数以上が即日決済 |
| 審査通過率 | 93.3%(算出方法は非公表) |
| 受付時間 | フォームは24時間/電話は平日10:00〜18:30 |
| 契約方法 | オンライン・郵送・来店・出張 |
| 担保・保証人 | 不要 |
※出典:株式会社アクセルファクター公式サイトおよび申込ページ(2026年8月確認)
運営会社
※表は横にスクロールできます
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 社名 | 株式会社アクセルファクター |
| 代表者 | 本成 善大 |
| 設立 | 2018年10月 |
| 資本金 | 2億7,052万円(グループ総資本金) |
| 本社 | 東京都豊島区高田3丁目32番1号 大東ビル3階 |
| 営業所 | 仙台・名古屋・大阪 |
| 従業員数 | 303名(グループ全体、2026年4月現在) |
| 認定 | 中小企業庁 認定経営革新等支援機関(第79号) |
| 事業内容 | ファクタリング、財務コンサルティング、金融機関対策支援、税金・社会保険料の猶予支援、助成金・補助金紹介、資金調達支援 |
※出典:株式会社アクセルファクター公式サイト「会社案内」(2026年8月確認)
アクセルファクターはネクステージグループの一員です。公式サービスページでは、累計取引件数20,000件超、2025年までの買取債権額累計345億円を案内しています。
アクセルファクターの審査に関するよくある質問
まとめ
アクセルファクターの審査について、確認できたポイントを整理します。
- 審査通過率は93.3%と公表されており、審査が極端に厳しいとは考えにくい。ただし算出方法は非公表のため、「誰でも通る」という意味ではない
- 「通らない」には①利用対象外 ②審査が始まらない ③審査で否決の3段階がある。①に該当する売掛金は、書類を揃えても対象にならないため、最初に確認する
- ①:売掛先が個人・個人事業主/入金が遅延している売掛金/売掛金が未発生/申込者が事業者ではない。該当する場合は別の売掛金または別の資金調達方法を検討する
- ②:書類3点の不足/営業時間外の申込/連絡が取れない。申込前の準備と申込後の対応で防げる
- ③:申込企業の財務状況/売掛先の支払能力や売掛金の条件/希望金額と事業規模のバランスが確認される。条件のよい売掛金、取引資料、必要額を見直し、3者間も選択肢に入れる
- 赤字決算・創業間もない・税金滞納だけで利用不可になるとは限らない。ただし、差し押さえの可能性など、状況によっては利用できない場合がある
- 手数料は案内ページによって表記が分かれており、2者間で最大12%程度、3者間で最大10.5%程度を上限として見込んでおくのが安全
審査に通ることはゴールではありません。ファクタリングは将来の入金を前倒しする仕組みであり、繰り返せば手数料が利益を圧迫します。いつファクタリングから卒業するのかまで見通せているかどうかが、資金繰り改善の分かれ目になります。
アクセルファクターは財務コンサルティングや税金・社会保険料の猶予支援、助成金の紹介も手がけ、認定経営革新等支援機関でもあります。資金化の相談とあわせて、資金繰り全体について相談してみる価値があります。
自社の売掛金が対象になるか判断がつかない場合も、書類を揃える前に相談すれば手戻りを防げます。まずは見積もりを取り、実際の条件をご確認ください。
申込フォームは24時間受付/電話相談は平日10:00〜18:30
参照した情報源
- 株式会社アクセルファクター 公式サイト「よくある質問」
- 株式会社アクセルファクター 公式サイト「ファクタリング(サービスページ)」
- 株式会社アクセルファクター 公式サイト「取引の流れと必要書類」
- 株式会社アクセルファクター 公式サイト「会社案内」
- 株式会社アクセルファクター 申込ページ
いずれも2026年8月に確認した内容です。最新の条件は公式サイトでご確認ください。
※本記事の作成にあたり、編集部より手数料の適用条件について株式会社アクセルファクター様へ確認を依頼しましたが、公開時点でご回答を得られていないため、公開情報をもとに記載しています(2026年7月時点)。最新の条件は公式サイトおよびお申込み時のお見積りでご確認ください。

